格安SIMでMVNO業者と契約した人の中で、満足と答える人の多くがこの答えを出します。ずばり、料金が格段に下がったから満足、という答えです。大手キャリアからMVNOに乗り換えた場合、平均して月額料金は3分の1程度になります。
契約内容によっては、もっと下がる場合もあるでしょう。大手キャリアと同じような機能を使うことが出来る上で、これだけ値段が下がるのですから、満足するのも当たり前です。特に、他のことに対してお金を使いたい若い人が、格安SIMの乗り換える傾向があり、年々、契約者数も増えているという現状があります。
スマホ自体の料金は変わらない
格安スマホとはその名の通り、安いスマホのことです。しかし、大手キャリアでスマホを購入したときと、MVNOでスマホを購入したとき、機種による差もありますが、最終的に値段は同じようなものとなります。というのも、大手キャリアで契約している人の多くは知っていることだと思いますが、大手キャリアであれば契約内容によっては、スマホ本体の価格を割引してもらえるからです。
しかも、ただの割引ではなく、ほとんどタダになる場合もあるというように、大幅な割引となっています。一方、格安SIMで契約を行うMVNOでは、そのような割引サービスはありません。そのため、結果を見れば、スマホ自体の価格は、ほとんど同じになるのです。
それでも格安SIMのほうが安い
格安スマホの価格を比較すると、ほとんど差はないのですが、それでも格安SIMで契約を行うMVNO業者のほうが安いということが言えます。なぜなら、それだけ月額料金に差があるからです。格安スマホの本体価格を考慮しても、月額料金を合わせた金額で計算すれば、格安SIMでの契約のほうが安くなります。
一度買ってしまえば、本体価格を除いた安い月額料金で格安スマホを使うことができるようになるため、長期的に考えれば、どう考えてもMVNOのほうが安いのです。ただし、頻繁にスマホを買い換えるという人は、それほど得できないかもしれません。そのような人は、これまで通り、大手キャリアでの契約がオススメです。
通信速度をなんとかして欲しい
これは格安SIMに対する不満です。通信速度が遅いことが原因で、格安スマホに乗り換えなければ良かった、という感想を漏らす人もいます。実は、大手キャリアとMVNOの通信速度を比較すると、MVNOのほうが遅いという結果が出てしまいます。ただしこれは通常時の話ではありません。
データ通信が多く行われる時間帯、混雑時に通信速度が遅くなってしまうという話です。通信設備の関係から、MVNO業者は大量のデータ通信に弱いという弱点があるのですが、これを知らないで契約してしまうと、後から乗り換えたことを後悔してしまうことになります。注意しておきましょう。
なぜ遅くなってしまうのか
大量のデータ通信を行うと、なぜ通信速度が落ちてしまうのかというと、MVNOは通信設備が少ないからです。MVNO業者は自社で通信設備を所有していません。大手キャリアが持っている通信設備の一部をレンタルしているのです。そして、通信設備をレンタルしている量が少ないと、大量のデータを処理できなくなってしまいます。その結果、通信速度が落ちてしまうのです。
MVNO業者によって違いがある
通信速度に関しては、MVNO全体が遅いというイメージがありますが、MVNO業者によってかなり違いがあります。優秀なMVNO業者であれば、大手キャリアと比較しても遜色ない通信速度を実現しているのです。
この速度の違いは、どれだけ設備投資をしているか、つまりはどれだけ通信設備をレンタルしているか、という部分が肝となってくるので、通信設備にしっかりと投資している業者を最初に選ぶということが大切になってきます。通信速度は、事前にネットで口コミなどを見れば、遠慮のない意見が次々に出てきます。そのようなものを見て、設備投資をしっかりとしている業者を見極めるようにしましょう。
通話料金がとんでもないことに
格安スマホに乗り換えた結果、通話料金がとんでもないことになってしまった、という人もいます。大手キャリアで契約していたときよりもはるかに高くなってしまい、数万円という通話料金を請求されてしまった、と言うのです。
実はMVNO業者のプランには、通話プランがない場合があります。大手キャリアだと、かけ放題プランなどのような、いくらでも通話ができるプランがあるため、その癖で、通話プランに加入してもいないのに、格安スマホで長時間通話をしてしまうと、このような結果になってしまうのです。
通話プランがある業者を選ぶこと
通話料金が高額請求されないためには、通話プランが存在するあMVNO業者を選び、通話プランに加入することが大切になってきます。一昔前は、MVNO業者では通話プランが存在しませんでしたが、最近では様々な業者が通話プランを提示し始めているため、今後も増えていくことが予想されます。
大手キャリアと同じようなかけ放題プランがある業者も存在しますし、最初の5分間だけは無料通話ができるというプランを提示している業者もあります。普段から通話をたくさん行うという人は、MVNO業者を選ぶ際に、通話プランを重視して選ぶようにすると、後悔のない格安スマホへの乗り換えができるようになります。覚えておきましょう。
不便もあるけど総合的には満足
格安スマホに乗り換えすると、大手キャリアで使えていた機能が、いくつか使えなくなってしまいます。そのため、そこに不便を感じる人も多いようです。とはいえ、格安スマホの月額料金を考えれば、そのくらいの不便も仕方がないでしょう。実際に、不便がないに越したことはないが、総合的には満足しているという感想を漏らす人も多いのです。
キャリアメールが使えなくなる
格安スマホに変更すると使えなくなってしまう機能として、最初に挙げられるのがキャリアメールです。大手キャリアであれば、その会社のドメインがついたメールアドレスを使用することができますが、格安スマホに変更すると会社も変更することになってしまうため、当然、以前使っていたメールアドレスは使用できなくなってしまいます。
そのため、自分でフリーメールなどに登録して、新しいアドレスを取得する必要が出てくるのです。こうなってくると不便なのが、大手キャリアが提供している迷惑メールフィルターサービスです。なかには、迷惑メールが来ないように、大手キャリア以外からのドメインは全て迷惑メールとして処理するという設定も存在します。
友人などがそのような設定をしていた場合、メールアドレスを変更してしまうことによって、メールが届かなくなってしまうという可能性もあるのです。そのため、事前に変更後のメールアドレスを受信できるよう、友人などに設定してもらう必要があります。
無料通話アプリの機能について
無料通話アプリの一部の機能も、格安スマホに変更することによって使えなくなってしまいます。無料通話アプリでは、大手キャリアに接続することで年齢認証を行っている場合があります。しかし、MVNOではこのような年齢認証を行うことができません。そのため、年齢認証していないと使えない一部の機能、代表的なもので言うと、LINEのID検索機能などが使用できなくなってしまいます。注意しておきましょう。