「以前よりも髪の抜ける量が増えた気がする…」
「最近生え際が気になって、ヘアスタイルが楽しめない」
じわじわと進行する髪の悩みに密かに悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
健康のために良いと言われる青汁ですが、実は抜け毛・薄毛にも有効な栄養成分がたっぷり入っている事をご存知ですか?髪に必要な栄養を正しく知って、髪をいたわった食生活を送りましょう。
今回は、そんな抜け毛・薄毛と言った髪のお悩みにまつわる情報をお届けしていきます。
抜け毛・薄毛の原因とは?
まずは、抜け毛・薄毛の起こる原因を理解しましょう。髪の毛が薄くなったり、抜けてしまう原因とは一体何なのでしょうか?
男性ホルモンの影響
人は、男性も女性もそれぞれ2つの性ホルモンを持っています。それが、男性ホルモンと女性ホルモンです。性ホルモンと言っても、男性も女性ホルモンを持っていますし、女性も男性ホルモンを持っています。この中の、男性ホルモンの一種であるジヒドテストステロンというホルモンの分泌が過多になると、腕や胸などの体毛は濃くなりますが、頭皮の皮脂分泌が過剰になり、特に前頭部と頭頂部の髪の毛が薄くなる傾向があります。
男性ホルモン過多になるのを防ぐためには、適度な運動をして男性ホルモンを筋肉づくりのために消費したり、男性ホルモンの分泌を抑える役割を持つイソフラボンを多く含む、大豆製品などを意識して摂取することが効果的です。
女性ホルモンの影響
女性の抜け毛の原因として、産後や更年期に差し掛かると抜け毛が増えるという話を聞いたことはありませんか?ピルの服用を止めた後も抜け毛が増えると言われていますね。実は、ホルモンバランスが乱れて女性ホルモンが急激に減少した時も、髪の抜け毛が増えやすいのです。女性ホルモンのうちのエストロゲンというホルモンは、髪を美しく保ち、成長を促す作用を持っています。
エストロゲンの量を増やすためには、ストレスに気をつけてホルモンバランスを乱さないように心がけるほか、エストロゲンに似たはたらきを持つイソフラボンを多く含む大豆製品を多く摂ることが大切です。
イソフラボンは、男性ホルモンの分泌を抑えて女性ホルモンの働きを助けてくれます。抜け毛・薄毛に悩む方は意識して摂取したいですね。
脂質の摂り過ぎ
脂質の多い食生活を送っていると、血液中の中性脂肪の量が多くなることで血液がドロドロになり、末端まできちんと栄養を届ける事が出来なくなるため髪の毛の栄養分が不足し、髪が弱って抜け落ちやすくなってしまいます。
また、毛穴から分泌される皮脂の量が増えすぎても髪の毛の成長が阻害されますので、ますますよくありません。健康な髪の毛を育てたい方は、和食中心のさっぱりとした食生活を心がけましょう。
たんぱく質不足
髪にとってはたんぱく質もとても重要です。髪を構成する主成分であるケラチンというアミノ酸は、たんぱく質から作られています。そのため、たんぱく質の摂取量が不足していると、髪を作る成分が不足して健康な髪が作られず、細く抜け落ちやすくなってしまいます。
また、血液を作る元にもなるため、たんぱく質不足は血行不良にもつながります。脂質の多すぎないささみや胸肉などの肉類や魚、大豆や卵などでしっかりとたんぱく質を摂取するようにしましょう。
血行不良
血行不良になると、髪に必要な栄養分をきちんと送り届ける事が出来ず抜け毛が促進されてしまいます。血行不良が起こる原因には、上でお伝えした脂質の摂り過ぎやたんぱく質不足のほかに、運動不足や冷えなどが考えられます。適度な有酸素運動や入浴法などに気を配り、血流を良くしておきましょう。
生活リズムの乱れ・睡眠不足
髪は、成長ホルモンの分泌される睡眠中に成長すると言われています。ですので、生活リズムが乱れ夜更かししがちな方や、慢性的に睡眠不足の方は髪が成長する機会が少なく、健康な髪が育ちにくいので薄毛になりやすくなります。
成長ホルモンは、眠り始めの3時間で質の良い深い睡眠がとれると分泌されやすいと言われています。規則正しい生活を心がけるほか、寝心地の良い寝具にこだわるなど質の良い睡眠がとれるような工夫をすることも効果的です。
ストレス
ストレスを抱えていると円形脱毛症になったというご経験のある方もいらっしゃるかと思います。このように、過度なストレスをため込んでいると、自律神経が乱れてホルモンバランスが崩れる原因となり、抜け毛を起こしやすくなります。
また、ストレスにより食欲が落ち、栄養が不足してしまう可能性もあります。過度のストレスは髪だけでなく健康全般にも悪影響を及ぼしますので、早めの休息やリフレッシュを心がけるなど、ストレスとうまく付き合える方法を見つけていけるようにしたいですね。
また、ストレスを受けるとビタミンCを多く消費しますので、ビタミンCをしっかり摂取してストレスに強い心身を作る事も大切です。
このように、抜け毛・薄毛はホルモンバランスの乱れ・血行不良・ストレスなどの要因が複数重なって起こっています。自分に出来そうな項目から少しずつでも改善していくことが大切です。
青汁の抜け毛に有効な成分とは?
このような複数の原因から起こる抜け毛の悩みに青汁がとても効果的です。青汁のどのような成分が抜け毛や薄毛に効果を発揮してくれるのでしょうか?早速チェックしてみましょう。
5αリダクターゼを抑制する『亜鉛』
抜け毛の原因のひとつに男性ホルモンであるジヒドテストステロンが過多になるという事をお伝えしましたが、このジヒドテストステロンを作り出す原因になる物質が、5αリダクターゼです。5αリダクターゼが男性ホルモンテストステロンと結びつくことで、抜け毛の原因となるジヒドテストステロンになるのです。
亜鉛は、この5αリダクターゼを阻害する働きがあることが知られています。また、亜鉛は必須アミノ酸であり、健やかな髪を育てるためには欠かせない栄養素です。青汁には野菜由来のビタミンミネラルが豊富に含まれており、亜鉛もしっかりと摂取することが出来ます。
亜鉛の吸収を促す『ビタミンC』
また、青汁にはビタミンCも豊富に含まれています。ビタミンCには食物から摂取した亜鉛の吸収を促す作用があります。また、抗ストレス作用も持っていて、精神面だけでなく暑さ・寒さと言った外的ストレスを緩和する効果が知られています。
ビタミンCは水に溶ける性質があり、尿中に排出されてしまうため体内に貯めておくことが出来ません。そのため毎日定期的に飲む青汁などの食品を使って継続的に摂取する必要があります。
頭皮や髪の健康を保つ『βカロテン』
青汁の主原料はケールをはじめとする緑黄色野菜です。ですので、緑黄色野菜に豊富に含まれると言われるβカロテンも、青汁で摂取することが出来ます。
βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換される働きを持っています。ビタミンAには皮膚や爪、髪などが成長するのを助ける働きを持っていますので、髪の健康には欠かせない栄養素です。また、頭皮も健やかに保ってくれます。
血行不良を改善する『食物繊維』と『ビタミンB群』
抜け毛・薄毛の原因のひとつに血行不良があるとお伝えしましたが、この血行不良を改善する栄養素が『食物繊維』と『ビタミンB群』です。
食物繊維と言えばお通じ解消やダイエットのイメージが強いですが、血液中の不要なコレステロールを掃除してくれる働きも持っているため、食物繊維を摂取することで血行不良の改善につながります。
また、血行を促進するナイアシン、赤血球のヘモグロビンを作るのを助ける作用をもつビタミンB12や葉酸など、ビタミンB群には血行不良の改善につながる栄養素が沢山あります。ビタミンB群はそれぞれ単独ではなくバランスよく摂取することが大切ですので、総合的に栄養を含む青汁を利用して効率よく摂取したいですね。
睡眠の質を高める『メラトニン』
青汁の中でも特にケールを主成分とする青汁に含まれるホルモンが、メラトニンです。このメラトニンには、体内リズムを整えて睡眠を促す作用があります。生活習慣の乱れや睡眠不足による抜け毛に悩む方には、このメラトニンを摂取することの出来るケールの青汁がオススメです。
以上のように、青汁には、抜け毛の原因となる『ホルモンバランスの乱れ・血行不良・ストレス』のすべてに対応できる栄養成分が含まれています。また、食生活や生活習慣の改善はすぐには難しいものですが、青汁であればコップ1杯の水に溶くだけでさっと飲むことが出来ますのでとても手軽です。ぜひ生活の一部に取り入れてみてくださいね。