格安スマホと格安SIMを使う上で大切なポイントは、しっかりと電波の送受信ができるかです。特にMVNOは店頭販売を行っていない場合も多く、電波の送受信だけでなく通信速度も安定しているのか気になりがちです。ここで覚えておきたいポイントは、2016年の5月から電気通信サービスに関する法律が改正された事です。これにより、契約から8日以内であれば、通信販売か店頭販売を問わず、利用者の都合で通信契約の解除ができるようになったのです。
そのため、万が一MVNOから格安SIMと格安スマホを購入し、電波が送受信できない場合や極端に速度が遅い場合は、最低契約年数があっても初期段階で契約解除すれば違約金を支払わずに済むようになったのです。ただし、注意したいのは格安SIMの契約は解除できてもスマホの購入自体は解除できない点です。これはスマホ自体に問題がなければSIMカードを入れ替えてそのまま使うことが出来るからです。
通信ができるかどうかはSIMカードに依存するところが大きいのがポイントです。もし、格安SIM選びに迷った場合は、自分の普段使っている大手通信会社の回線を共有する規格のものを選ぶのが大切になります。これはMVNOが大手通信会社の通信チャンネルを借りて運営されているからです。
普段安定して使える回線を共有する会社を選べば電波状況のミスマッチを防ぐことが出来ます。格安スマホを購入するときも自分が利用するSIMカードに対応した端末から選ぶのが基本で、それだけ動作の安定性が高まるのです。格安スマホであれば1万円台から購入できる端末も存在するため、お試し感覚や入門感覚で使ってみるのもおすすめです。
SIMロックの解除が義務化されたのも大きなポイント
スマホや携帯電話にはSIMロックと言われる特定の通信会社の回線でしか使えなくなるロック機能がついています。しかし、SIMロックは消費者にとってマイナスになると言う観点からロック解除が義務付けられるようになっており、手持ちのスマホにそのまま格安SIMを入れて使えるケースが増えてきているのです。ポイントになるのが中古で買った端末はSIMロックが解除できないことがある点です。
また、SIMロックを解除するには端末を購入した通信会社で手続きをする必要が出てきます。SIMロック解除をしなくてもそのまま使える格安SIMも存在するため、端末の動作保証などができているのか問い合わせてみるのも方法です。また、最低利用期間の設定がなく、気軽に試して気軽に止められるプランを充実させているMVNOも存在しています。
短いサイクルで新しいスマホに買い替えるのもより簡単になっているため、SIMロックがかかっていない格安スマホを追加で購入するのも一つの方法です。スマホのOSも年々更新されているため、古い物をいつまでも使い続けていては不具合が出やすくなってしまいます。
スマホ自体の高性能化が進んでいるだけでなく、MVNO独自の端末も数多く開発されているため、大手通信会社の端末と比較してみるのも方法なのです。格安SIMの契約プランはシンプルな事が多く、通信料金や基本料金も大手より安いケースが多くなっています。
格安スマホも無料通話アプリの利用や特定のオプションプランで通話料を安くすることも可能なため、大手との差は縮まっているのです。大切なのはスマホの使い方や通信の在り方がより自由になっていることです。自分好みのスマホを選びやすくなっているため、最適な契約プランにこだわるだけでなく、自分なりのスタイリングにこだわるのも選択肢になっているのです。